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会誌No.71発行される!  [連絡 / General Information]

No.71 cover.jpg

会誌No.71発行されました! 

 編集委員会の奮闘もあって、No.71が予定よりも少し遅れてしまいましたが、このほど発行されました。今回も充実した内容で、注目記事が目白押し! ぜひご一読下さい。

増井暁夫・玉井大介 雲南省で蝶を採集したフランス人宣教師の足跡を訪ねて

 アジア大陸の蝶に限らず昆虫すべて、いや動植物すべてにおいて、19世紀から20世紀初頭にかけて宣教師たちが大きな貢献を果たしたことは特筆されるべきである。辺境の地で布教を進める宣教師たちの中に博物学的な嗜好を持ち、本国に多くの標本を送った人たちがいた。我が国の蝶相を学ぶ上で避けて通れない、中国雲南省。ここで活躍した宣教師たちの足跡をたどった力作が発表された。増井氏、玉井氏はそれぞれ中国大陸での調査経験が豊富で、多くの珍稀種をその目で見た幸運な人たちである。今回、両氏は中国雲南省のTsekou(茨姑)を訪れ、フランス人宣教師の足跡をたどった。多くの珍稀種の図版とともに紹介された彼らの発見は胸躍るもので、博物学の時代にしばしタイムスリップできる論文である。

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▲多くの珍稀種が図示されている
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▲プロの記者顔負けの取材力で宣教師たちを偲ぶ遺跡を発見してきた


Kotaro Saito and Yutaka Inayoshi "Descriptions of four new taxa of Hesperiidae from Indochina"

 続いてはインドシナの蝶相に精通した斉藤光太郎・稲好豊の両氏による、セセリチョウ科の新種・新亜種記載。ミャンマー北部カチン州からは驚くべきキコモンセセリ(Celaenorrhinus)の新種を、ベトナムからはオオシロシタセセリ(Satarupa)の2亜種を、タイからはユニークなオオチャバネセセリ(Polytremis)の新種をそれぞれ記載した。広大なインドシナからは小型種ではまだまだNEWが出ると思われ、さらなる探索が求められる。

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▲オオシロシタセセリの新亜種

 最後に国内で驚くべき貴重な記録が発表された。

五十嵐鉄朗 オオウラギンヒョウモンを1989年に群馬県で採集 

 オオウラギンヒョウモンは生息環境の破壊で全国で衰亡が進み、現在では山口県や九州の一部に辛うじて生息が確認されるだけの希少種となっている。特に東日本での本種の近年の記録はほとんどない。こうした中、五十嵐氏は群馬県で1989年に1♀を採集していたことを発表された。日本鱗翅学会が1993年に公刊した「日本産蝶類の衰亡と保護 第5集」ではオオウラギンヒョウモンの群馬県の記録は「1959年以降記録なし」となっているので、じつに30年ぶりの貴重な記録となる。

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▲群馬県で1989年に採集されたオオウラギンヒョウモン♀
 
 というわけで、今号も見逃せない内容であることがお分かりいただけたと思います。目次は以下の画像をご覧ください。(クリックで拡大)

Index No.71.jpg
▲目次(クリックして拡大して下さい)

 会誌は会員外でも1冊3,500円(送料別)で購入できますので、ご希望の方は下記のメールアドレスまでお申込み下さい。

【申し込み先】
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