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会誌No.66発行される!  [連絡 / General Information]

No.66.jpg

会誌No.66発行されました! 

 今号も力作の論文が多く、編集作業が難航しました。編集委員会の奮闘でようやくNo.66が発行されました。お待たせして申し訳ありません。それでは最新号のみどころを紹介しましょう。

福田晴夫 近年日本列島に飛来・発生するクロマダラソテツシジミの生活史とその特異性

 元当会会長、アジア地域の蝶類生態についての重鎮である福田晴夫氏は、クロマダラソテツシジミについて綿密な観察を行い、その生態に迫る長編論文を発表しました。裸子植物のソテツを食樹とするという特異な生態を持つ本種は、幼虫の成長スピードがソテツの新芽の硬化に合わせて極めて早く、卵から成虫までわずか12日という短期間です。幼虫は縄張り争いをせず、共食いも餌不足に陥らない限りしないと指摘しています。また餌不足でも小さな成虫として羽化し、全体の数を減らさない戦略のように考えられると指摘しています。福田氏は今後は成虫の分散について詳細に追跡調査が必要だと述べています。
 クロマダラソテツシジミは日本本土で発生した当初は一部の愛好家が熱心に調査したものの、生態を体系的にまとめたものは少ないようで、今回の論文は中間的なまとめとして重要なものになります。

Fukuda Chilades pandava.jpg
▲生態について多数の画像で紹介

 もう1つ、今度は分類について重要な論文を紹介しましょう。

Nakamura Norio. Distribution of Kallima inachus (Doyere, [1840]) and related species (Lepidoptera, Nymphalidae) in Indochina and adjacent regions with status alteration of Kallima inachus alicia Joicey & Talbot, 1921  

Nakamura Kallima.jpg
▲豊富な画像で解説

 インドシナ地区の蝶に造詣の深い中村紀雄氏は、このところ日本人にも馴染みの深いコノハチョウ属(Genus Kallima)のレビジョンを進めていますが、今回は膨大な標本を検することで、従来コノハチョウ(Kallima inachus)の海南島亜種として扱われてきたaliciaを新たに独立種とした上で、ヴェトナム、ラオス、タイ産の個体群と中国雲南省、ミャンマー、東南チベットの個体群をそれぞれ亜種として記載しました。近年は採集に対する規制も各国で厳しくなり、写真撮影のみでの同定も多くなっていますが、このような研究は何よりも標本の蓄積なくしては進まないものであり、この意味で標本の持つ情報量は多いと痛感します。もちろん標本に正確なデータが付されていることが基本です。
 
 というわけで、今号も見逃せない内容であることがお分かりいただけたと思います。目次も紹介しておきます。下の画像を拡大してご覧下さい。

No.66 Index.jpg
▲目次(クリックして拡大してご覧ください、画質が悪いのはご容赦を!!)

 会誌は会員外でも1冊3,500円(送料別)で購入できますので、ご希望の方は下記のメールアドレスまでお申込み下さい。

【申し込み先】
welcome_scripts@yahoo.co.jp

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