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【動画】 ウラゴマダラシジミ / Movie File: Privet Tailless Blue Hairstreak (Artopoetes pryeri) [日本の蝶 / Butterflies JAPAN]



【動画】ウラゴマダラシジミ

 ウラゴマダラシジミは、周日本海に分布し、里山のゼフィルスとして知られ、身近な印象を持つゼフィルスの一つである。平地では大型化することも知られている。

 6月に入り徐々に気温も上がって、午後には天気の崩れる日も多くなってきたが、そろそろゼフィルスのシーズンも到来ということで、神奈川県の平塚市へウラゴマダラシジミを観察すべく向かった。活動時間は15時から夕刻ということで、自宅を出たのは13時半。昼下がりの出発で間に合うというのは、遠方への採卵やアゲハ類を求めていた冬から春の日々を思うと、何だか不思議な感覚である。この日は風が強く、現地で蝶が飛ぶかどうかが危ぶまれた。

 さて、現地に到着するとこのような心配をよそに、早くもウラゴマダラシジミの♀が茂みの中から飛び出した。一瞬春型のモンシロチョウと見間違えるほど巨大である。目で追っていると、すぐそばのイボタノキの花に吸い寄せられていった。ジャスミンやキンモクセイと同じモクセイ科の仲間とあって、良い香りの花である。ここは農道を挟んで一方は畑、一方は暗めの果樹園と茂みといった環境で、道路脇にイボタノキがポツポツと生えている。早速、撮影しようと歩み寄るも逃げられてしまい被写体は何処かへ行ってしまった。道沿いにいくつか生えているイボタノキを一本ずつチェックしていくと、派手な配色のイボタガの終齢幼虫がムシャムシャと葉を食べていた。相変わらず風も強く、もうダメかなと思うも、何とか吸蜜にきていた♂を発見。先ほどの♀もそうだが、後翅表面がどの程度黒化しているかが気になるところである。

  この地域では黒化したものとそうで無いものは半々ぐらいの確率であることが知られている。結果としてこの日に表面を確認できた個体は、♀2頭、♂4頭、どれもかなり黒化しているものであった。その後、来た道を引き返すと、先程の♀が戻ってきており、樹の内側の枝を行きつ戻りつし、産卵を予感させる動きをしていた所を撮影。また、畑そばのイボタノキでは♂が一心不乱に蜜を吸っていた。
(神奈川県平塚市にて、2012年6月)

個体変異:神奈川県では、県西部の大磯丘陵地から、山北、丹沢方面にかけてかなりの頻度で暗化した個体が出現することが知られている。関東地方南部、隠岐島、小豆島、四国東部・南部などに後翅表面青色部のほとんど消失する型が知られる。

ウラゴマダラ黒化型 (Harada, 1992).jpg
▲神奈川県山北町産[上:通常の黒化型、下:黒化異常型](Butterflies No.3より)

(参考文献)
原田基弘. 1992. ウラゴマダラシジミの黒化型. Butterflies 3: 55
小岩屋敏. 2007. 世界のゼフィルス図鑑 (I) 解説編:52



[Movie File] Privet Tailless Blue Hairstreak (Artopoetes pryeri) 

Artopoetes pryeri is known from China, Russia, Korea and Japan. The distribution is limited to the countries which surround Japan Sea. The appearance is quite unique as it looks like Blues rather than Zephyrus Hairstreaks. The larva feeds on Privet (Ligustrum obtusifolium) and its allies.

In Japan this species is not so rare and can be seen at the small hills near urban areas. It appears once in a year from late May to mid-June at low elevation, from early July to mid-August at high elevation.

The author of this blog has a chance to visit nearby habitat a few days ago. This place is located in Kanagawa Prefecture next to Tokyo. This species is active in late afternoon. The population in this place is quite large and it sometimes looks like White Butterflies (Pieris spp.). In addition, it shows fairly blackish markings. This kind of geographical variation is one of the characteristics of this species. Many butterfly enthusiasts in Japan are interested in collecting this species from various localities.
(Hiratsuka-shi, Kanagawa, June 2012)

ウラゴマダラ黒化型 (Harada, 1992).jpg
▲Blackish form from Kanagawa Prefecture [Above:normal, Below:aberrant](after Butterflies No.3)

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