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ことしの総会・大会は12月2日です!!

ことしの総会・大会は12月2日です!!

ことしの総会・大会は12月2日(土)です。場所はいつもの東京大学理学部大講堂(東京都文京区本郷)です。今年は12月の第一土曜日ですのでお間違えなく! お待たせいたしました。プログラムを公開しました。参加ご希望の方は事前登録をお忘れ無く!!
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2017年度総会・大会のプログラムがほぼ決定!  [連絡 / General Information]

2017年度総会・大会のプログラムがほぼ決定!  

2016annual meeting.jpg
▲2016年の総会・大会の集合写真

今年の大会では「環境変動が蝶に与える影響」という特別テーマを設け、国内外の知見を紹介します。また、学会賞は「続・アジア産蝶類生活史図鑑」を上梓された五十嵐 邁(代理:五十嵐 昌子)氏と原田基弘氏に贈られます。原田氏には「Butterflies of Weixi Yunnan雲南省維西の蝶」と題した特別講演を行って頂きます。

なお準備の都合上、参加希望者は必ず事前にお申し込み下さい!!

2017年度会員総会・大会

【日時】 2017 年12 月2 日(土)11:30 ~ 17:20 ※受付・開場は10:30からです。
【場所】 東京大学理学部2 号館4 階大講堂(文京区本郷)
2017 annual meeting map.jpg
▲クリックして拡大してご覧下さい

プログラム ※内容・発表順は今後変更する可能性があります。
10:30- 受付開始・入場
<会員総会> 11:30-12:00

<大会>
13:00-13:10 開会(加藤義臣会長)

【一般講演Ⅰ】
13:15-13:30 片山俊彦「私の居場所は何処ですか?」”Erebiahyagriva Moore,1857について
13:30-13:45 勝山豊 蝶生態のビッグデータと活用法について

13:45-14:00 加藤義臣 ベニシジミの母子関係よりみた青紋発現
14:00-14:15 岩田大生(東京農大・国際農業開発)・大瀧丈二(琉球大・理)  生きたまま蛹の翅組織を長期観察する手法

14:15-14:30 (休憩)

【一般講演Ⅱ】
14:30-14:45 佐々木幹夫 台湾・蘭嶼島におけるコウトウキシタアゲハの日周活動
14:45-15:00 菱川法之 世界の珍蝶シリーズⅡ
15:00-15:15 伊藤勇人(九州大院・地社)・王 敏 (華南農大)・矢後勝也(東京大・総研博) 中国陝西省西部のチョウ類-オオルリシジミ調査と共に-

【特別テーマ:環境変動が蝶に与える影響】
15:15-15:30 宮城秋乃 沖縄県東村高江・国頭村安波の2種のチョウを取り巻く米軍ヘリパッド配備問題
15:30-15:45 高田誠 埼玉県平林寺雑木林におけるヒカゲチョウ類3種の周年経過
15:45-16:00 Yu-Feng HSU (National Taiwan Normal Uni.) Butterfly surveys in a year with plenty of typhoons, hurricanes, and cyclones

16:00-16:15(休憩)

【学会賞受賞記念講演】
16:15-16:25 学会賞授与
16:25-17:15 原田基弘 Butterflies of Weixi Yunnan 雲南省維西の蝶 17:15-17:20 閉会挨拶(矢後勝也副会長)

<懇親会>
18:00~20:00 東京大学銀杏・メトロ食堂(法文2号館地下)※昨年と別の会場です。
 ・ことしもチャリティー・オークションを開催する予定です!!
 ・豪華食事をご用意・お酒もほとんど飲み放題!!

【参加費】
総会・大会:会員は無料、会員外(ただし学生を除く)は1,000円
※なお、学生は会員外でも無料です。是非お越し下さい。(懇親会は有料です!)

懇親会:会員・非会員とも一般5,000円、学生3,000円
    ※豪華食事付き! お酒もほとんど飲み放題!!

【申し込み方法】
★参加ご希望の方は、必ず事前に下記のいずれかの方法で申し込みをお願いします。

1.メールの場合は…bsj@shobix.co.jp  

2.電話の場合は… 03-3812-5223(番号をお間違えなく!!)

3.郵便の場合は… 〒113-0001 東京都文京区白山1-13-7 アクア白山ビル5F 勝美印刷(株)内 「日本蝶類学会」事務局 宛て  
※郵便の場合、お手数ですがハガキもしくは封書は皆様の方でご用意下さい。

申し込み締め切り:11月25日(土)19時必着!! 

以上です。プログラムは多少の変更がある可能性もありますが、その場合は速やかに当ブログで告知しますので、今後当ブログにご注意下さい。

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会誌No.75発行される!  [連絡 / General Information]

会誌No.75発行されました! 

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▲最新号No.75の表紙

 当会の会誌Butterfliesの最新号・No.75が発行されました! 今号も注目記事が目白押し! ぜひご一読下さい。まずは目次をUPします。クリックで拡大します。

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▲No.75目次

 当会の会誌の記事は海外の蝶の話題が多いのですが、今号ではぜひ紹介したい日本の記事があります。掉尾を飾った宇野彰さんの「日野春はなぜ「蝶の楽園」だったのか?」です。

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▲日野春はなぜ「蝶の楽園」だったのか?画像その1 

 このオオムラサキが樹液に集まっている画像を見て、「懐かしい」と思う読者の方も多いかも知れない。あるいは「ことしも見たよ」という方もおられるかもしれない。特に関東甲信越で蝶を追いかけている研究者、愛好者にとって「日野春」は一種どこか聖地のような響きをもって感じられる。宇野さんの論文は、地史的、人文科学的考察を加えながら、日野春がどうして多様な蝶の棲む場所となったのかを考察したものである。

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▲日野春はなぜ「蝶の楽園」だったのか?画像その2

「日野春」は山梨県の甲府盆地の北の外れに位置し、古くから蝶をはじめとする昆虫類の豊富な場所として知られてきた。中でも国蝶オオムラサキの多産は特筆に値するもので、多い年にはクヌギの樹液に数十から数百頭の集団が見られるほどである。このほかにもクロミドリシジミやダイセンシジミ、ムモンアカシジミといったゼフィルス類、クロヒカゲモドキやキマダラモドキなどのジャノメチョウの仲間、果てはゴマシジミ、チャマダラセセリ、ミヤマシジミ、ヒメシロチョウといった草原性の種まで、じつに多彩な種が初夏から盛夏の日野春を賑わしていた。「いた」と過去形で書いたのも、これらの多くの種が現在では大きく数を減らすか、あるいは既に姿を消して久しいからである。この原因についての考察は宇野さんの論文に譲りたい。

 ブログ編集子もご多分に漏れず日野春に何度も足を運んできた。中学生の頃、身体に不似合いな長い竿を振り回して遙か梢のゼフィルスを追ったこともあれば、お盆を過ぎた頃に伐採地の外れで真っ青で大きなゴマシジミを見つけ、急斜面をものともせず息を切らせて追いかけたもののついに逃がしてしまったことも懐かしい。
 長い時間が過ぎて、未だにブログ編集子が飽きもせずに蝶を追いかけているのも、あの夏の日に日野春の雑木林で逃がした蝶の幻影を追い求めているからなのかもしれない。

 会誌は会員外でも1冊3,500円(送料別)で購入できますので、ご希望の方は下記のメールアドレスまでお申込み下さい。

【申し込み先】bsj@shobix.co.jp

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緋色の研究~ヒイロシジミ属について(その1) [世界の蝶 / Butterflies World]

緋色の研究~ヒイロシジミ属について(その1)

 ヒイロシジミ属(Deudorix)は近縁属にトラフシジミ属(Rapala)、イワカワシジミ属(Artipe)、ツヤモントラフシジミ属(Virachola)などを含み、研究者によって分類も差がある。骨太な感じのするシジミチョウの仲間で、多様な種を含み、研究テーマとしては中々興味深い。本属の種を多く所蔵されている会員の柳下昭氏の協力で、以下何回かに分けて本属の紹介をしてみよう。

 まず本属の代表的な種で、国内でも南西諸島で記録されたことのあるヒイロシジミ(Deudorix epijarbas)の多彩な変異について紹介しよう。

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▲Sipora島のDeudorix epijarbas

 上に示したのはインドネシア・シポラ島のヒイロシジミである。これらは1月から3月にかけて得られたものであるが、その斑紋構成は特に翅表の緋色斑の発達度合いが大きく異なっている。裏面の波状模様は発達の強弱はあるものの共通している。

Deudorix-2.jpg
▲Bali島のDeudorix epijarbas

 さらに上掲の個体はバリ島で得られたものである。裏面の白色部が大きく発達し、一見すると別種のようにも見える。ところがこの白斑の発達具合は段階的で、同所的に減退するものから図示したように大きく発達するものでさまざまである。

 ここからいつものコレクターC氏と専門家T氏の問答を始めよう。
C:ヒイロシジミですか? 東南アジアで、梢の上でテリトリーを張っているシジミを見つけて、「これは珍品かも知れない」と思って、長竿を用意し、一発で仕留めなければ逃げられると思って、タイミングを計ってネットを一閃。確かな手応えと共に「何だろう」と思ってドキドキハラハラしながら眺めてみると大抵この種なんですよね。いっぺんに「この苦労は何だったんだろう」と思うと、ドッと疲れが込み上げて来ます。
T:でもDeudorix属は非常に奥が深いですヨ。このDeudorix属はアフリカから東南アジアを経てソロモン諸島まで分布しています。台湾やフィリッピン、東南アジアのDeudorixepijarbasを除いて、他の種は珍品が多いですヨ。中には極珍種もたくさんいます。「ヒイロシジミ」と言う割に、裏面がepijarbasと同じでも表面がブルーのものも居るんですよ。
C:表面や裏面がほぼ同じでもいろいろな種が居るのですか?
T:東南アジアだけではepijarbasばかりでしょうね。だけど、ウオーレス線から東側には表面も裏面もepijarbasとほぼ同じ模様でも別種とされるものが沢山居ます。それも同じ場所で4~5種も採れるのです。
C:上で見せてもらいましたが、何かド普通種と言われるepijarbasだけでも別のものに見えて来ますネ。
T:そうなのです。東南アジア各地で得られるepijarbasもよく見ると、裏面の色合いが微妙に異なり、各島で亜種名が付いています。でも同じ色合いのものが別の島々でも得られて、同じ島でも色合いが分かれるものが有りますので、今後誰かがまとめる必要が有ると思います。今回は入門編としてepijarbasの変わったパターンの標本をお見せしました。嫌わないで興味深く見ていただければ面白い事請け合いです。Deudorix属の大変奥は深いですヨ~~。
(つづく)

注記:なお上掲図のSipora島のヒイロシジミ右側の上下の個体はスタウディンガーヒイロシジミ Deudorix staudingeri H. H. Druce, 1895という別種であるという見解もシジミチョウの専門家である当会の関康夫副会長から出されていることを附記しておきたい。柳下氏は所蔵のコレクションを多数検した結果、スタウディンガーヒイロシジミはヒイロシジミと同種であるという立場を示している。名著「ボルネオの蝶」(飛島建設. 1991 なお関氏も共著者である)には、特にスタウディンガーヒイロシジミの♀はヒイロシジミと区別が困難であるという記述もある。今後のさらなる研究に委ねたい。
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進化中!? 同定困難なカザリシロチョウ [世界の蝶 / Butterflies World]

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▲とても不思議なDelias

進化中!? 同定困難なカザリシロチョウ

会員の某氏より、たいへん興味深い画像を提供頂いたので紹介してみたい。これは言わずと知れたカザリシロチョウ、Deliasの標本である。この標本を正しく同定するためにはどういうキーで判別するのか? コレクター某氏(C)と専門家某氏(T)の問答で描いてみよう。


C: こんな写真が手に入ったのですが、これは何か判りますか?
T: これはシロチョウ科デリアス属ですね。斑紋からニューギニア島の高地に棲息する♂ですね。
C: 斑紋からすると何という名なのですか?
T: タルボットの第8群、Iltisグループの1種ですね。
C: でも斑紋を見ると種の特徴が混ざっている様に見えるのですが?
T: 後翅基部のデリアス紋が種を殆ど特定する上で今までは役立っています。
C: そうするとデリアス紋の中の斑紋は黄色の横棒なので、Delias mesoblemaでしょうか?
T: でも、デリアス紋が涙的形状をしているので、Delias arabuanaに近いかも知れません。
C: でも色は黄色ですが?
T: デリアスはよく赤が黄色に変化する個体が現れます。
C: 後翅外縁を取り巻く黒三角の紋はどっちかと言うとDelias iltisです。
T: 亜外縁の黒帯は太いのでDelias luctuosaです。前翅翅頂部の黒帯も中室まで掛かっています。
C: でも黒帯の中の黄色点紋はどちらかというとDelias flavistrigaawongkorに似ています。
T: それと後翅亜外縁の黒帯の中の黄色点班は色がやや薄いのでDelias mesoblemaに近いです。この個体はIltisグループの特徴を殆ど兼ね備えている個体だと思います。ヨーロッパの研究者の中には、ニューギニアのデリアスは日々進化している属ではないかと言われています。
C: そうすると種を分ける為にはゲニタリアかDNAの調査が必要ですか?
T: ゲニタリアの調査はたった1つの個体で確定するのは危険です。いくつかの個体を調査すべきです。またDNAは斑紋がこんなに近いのですから、上手く差が出るかどうか。また差が出ても大差でないと今まで挙げた種と区別出来ない場合があります。従って人間が勝手に決めた『種』という概念に対し、疑問を呈する学者が出て来ています。同様なKummeriグループを見てみればほぼ似通った種が示されてしますので、同様な疑問が湧いてきます。
C: 自然は人間が気づかない様な多くの多様性を持っているのですね。
T: だから私達はこれらの解明の為にもっと多くの資料標本が必要なのです。

いかがだろうか? ニューギニア島のDeliasは現在も進化している真っ最中と考える人もいて、その斑紋の多様さ、変異巾には驚かされる。


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夏の静岡フォーラム盛会で終了! [連絡 / General Information]

夏の静岡フォーラム盛会で終了!

8月5日、静岡市の「ふじのくに地球環境史ミュージアム」静岡昆虫同好会との共催で当会の夏のフォーラムが開催されました。ミュージアムのイベントと連動して開催したので、夏休みのお子さんたちにも参加していただきました。
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▲静岡昆虫同好会の諏訪哲夫会長による講演
トップバッターは静岡昆虫同好会の諏訪哲夫会長による静岡県の蝶の衰亡について。圧倒的な緻密なデータをもとに、減少の著しい種について各種ごとの実情を解説していただきました。思いの外多くの種が危機的な状況にあることがよく分かりました。
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▲矢後勝也副会長の一般向け講演
当会の矢後勝也副会長には、子供にもわかりやすい内容で、驚くべき蝶、昆虫の世界を説明していただきました。現在ではチョウとして扱われている南米のシャクガモドキなどは、実物の標本を回覧して理解を深めてもらう、きめ細やかな講演でした。参加した子供たちからはたくさんの質問が寄せられ、夏休みの良い勉強になったのではないかと思います。
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▲特別講演は「蝶聖」髙橋真弓先生でした
そして最後に行われた特別講演は日本の蝶研究のレジェンド、髙橋真弓先生でした。ふじのくに地球環境史ミュージアム准教授の岸本年郎さんがナビゲーターとなり、髙橋先生が蝶と向き合ってきた人生を振り返っていただく形式で進められました。髙橋真弓先生が蝶に関心を持つことになったきっかけ、先生たちのグループが編纂した歴史的名著「原色日本蝶類生態図鑑」(保育社)の裏話、多くの碩学との交流、80歳を過ぎても元気で蝶と向き合える秘訣などなど、時間が惜しいくらいでした。

ご参加いただいた皆さん、全面的にご協力いただいたふじのくに地球環境史ミュージアム、静岡昆虫同好会の皆様に厚く御礼申し上げます。


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【告知】夏の静岡フォーラムのプログラムが確定! [連絡 / General Information]

夏の静岡フォーラムのプログラムが確定!

ことしの夏のフォーラムは静岡で開催します。皆様ぜひご参加下さい。

日本蝶類学会「夏のフォーラム in 静岡」

共催:静岡昆虫同好会

場所:ふじのくに地球環境史ミュージアム 静岡県静岡市駿河区大谷5762 
JR静岡駅北口バスターミナル8-B番乗り場より、直通バス(幕番号37 38)で終点下車。
(所要時間約30分、運賃:大人360円)

日時:2017年8月5日(土)13時~16時
【プログラム】
13:10-13:40  「びっくり!」する虫のお話 
 矢後勝也・東京大学総合研究博物館/日本蝶類学会副会長
13:40-14:00  静岡県におけるチョウの衰亡 諏訪哲夫・静岡昆虫同好会会長
14:00-14:20  ムシャクロツバメシジミ最新情報 杉原由一・日本蝶類学会理事
14:20-14:40  ヒサマツミドリシジミの幼生期について 小堀健・静岡昆虫同好会
14:40-15:00  ヒサマツミドリシジミ雌の生殖戦略について 加藤義臣・日本蝶類学会会長
15:10-16:00  特別講演:「蝶聖」高橋真弓先生に聞く 
 聞き手:岸本年郎・ふじのくに地球環境史ミュージアム准教授

問い合わせ先:日本蝶類学会事務局 E-mail: bsj@shobix.co.jp

皆さんのご参加をお待ちしております!!
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会誌No.74発行される!  [連絡 / General Information]

会誌No.74発行されました! 

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▲最新号No.74の表紙

 少々遅れてしまいましたが最新号・No.74発行されました! 今号も注目記事が目白押し! ぜひご一読下さい。まずは目次をUPします。クリックで拡大します。

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▲No.74目次

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▲マダガスカルの蝶のプレート 

今回も海外の話題が満載です。まずは小川大輔さんの「マダガスカルの蝶」。日本人にとっては中々遠い国・マダガスカルの蝶を3年にわたって継続的に観察した成果が発表されています。アンテノールオオジャコウ(Pharmacophagus antenor)のような代表種以外にも細かい種を網羅した96種類が掲載されています。我が国でこれまでに出版されたものの中で最もマダガスカルの蝶に詳しい論文と言えます。

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▲エルサルバドルの蝶

もうひとつ、中米エルサルバドルの採集記も紹介します。著者の上原二郎さんは中南米諸国の採集経験が豊富ですが、今回のエルサルバドルでついに中南米21ヶ国での採集コンプリートを達成されたそうです。もはや言葉もありません。上原氏はエルサルバドルで採集した種について展翅したものを今回紹介しています。見慣れない種が多いですね。

 会誌は会員外でも1冊3,500円(送料別)で購入できますので、ご希望の方は下記のメールアドレスまでお申込み下さい。

【申し込み先】
welcome_scripts@yahoo.co.jp

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【動画】ヒメシジミ (Plebejus argus) [日本の蝶 / Butterflies JAPAN]

【動画】ヒメシジミ (Plebejus argus)

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▲ヒメシジミ♂の地理的変異(左:青森県むつ市 右:青森県岩木山):進化生物学研究所所蔵

 初夏を迎える頃、中山地から山地の河川沿いや草原に現われるのがヒメシジミである。かつて多産地では一面ヒメシジミの大群が飛び交う姿も見られ、誰も追いかけなかったという話も聞くが、ご多分に漏れず生息環境の悪化で減少の一途を辿り、今では中々姿を見るのも簡単では無くなった。既に国内南限の産地であった九州の久住高原からは絶滅してしまったという。本種は地理的変異があるのが特徴で、中でも知る人ぞ知る顕著な個体群が青森県の下北半島に見られる。上の画像は共に青森県産の♂であるが、左の大型・青色鱗の発達したものが下北半島特有の典型的な個体である。進化生物学研究所には多数の個体が所蔵されているが、個体差はあるものの概ね傾向は安定しているようだ。このほか山形県朝日連峰の個体群は「朝日型ヒメシジミ」と呼ばれることもあり、♀の後翅表外縁に白色鱗の列が発現することで知られる。
 先日、山梨県で発生初期のヒメシジミに出会った。縁毛も揃った美しい個体で、ビデオでも十分にその可憐さが伝わるかと思う。


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スギタニルリシジミ Sugitani's Hedge Blue (Celastrina sugitanii) [日本の蝶 / Butterflies JAPAN]

スギタニルリシジミ Sugitani's Hedge Blue (Celastrina sugitanii)

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▲スギタニルリシジミ(左:♂ 右:♀)東京都檜原村産

 待ちに待った春が来た。春と言えば言わずと知れたギフチョウなのだが、今回は渋くスギタニルリシジミ(Celastrina sugitanii)について紹介しよう。スギタニルリシジミの「スギタニ」とは、発見者の旧第三高等学校の数学科・杉谷岩彦教授(1888-1971)に因む。杉谷教授の教え子には岡潔、湯川秀樹、朝永振一郎など錚々たる日本の頭脳がいる。杉谷教授は熱心な蝶愛好家で、朝鮮半島や台湾に調査行を重ね、膨大なコレクションを遺した。いまコレクションは九州大学に所蔵されている。
 このスギタニルリシジミであるが、年に一回春浅い時のみに出現することもあってその生態は謎に包まれていた。その食樹を突き止めたのは当時は東大医学部の学生だった葛谷健氏と群馬の布施英明氏で、トチノキを食樹とすることを明らかにし、1959(昭和34)年に発表した。
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▲幼生期発見者の布施英明氏の著書「群馬の蝶」(1972)

 編集子の手元には、かつて華々しい活躍をした「京浜昆虫同好会」が発行した1961(昭和36)年発行の「Insect Magazine」がある。本号には「スギタニルリシジミ分布調査会報告」と題する力作のリポートが掲載されている。当時は珍種の誉れ高かった本種を、何とかして得ようと何人もの若い会員が各地を調査した記録が掲載されている。

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▲インセクトマガジンNo.52の表紙

 今でこそスギタニルリシジミは、発生期に産地に行けばそれほど苦労せずとも姿を見られる。しかしその果実は、かつてその姿を得たいと渇望し、採れるとも知れない急峻な渓谷に挑んだ先人たちの汗と涙が実らせたものであることを忘れてはいけないと思う。渓谷に生える巨木のトチノキを食樹とするような本種は、ちっぽけな人間の採集程度で絶滅させることなど到底不可能で、もし個体群を脅かすとするなら生息地の破壊以外に理由はあり得ない。本種はトチノキの生えない場所でも得られており、こうした場所ではミズキやキハダを食樹とする報告もあり、その生態の全貌は未だ明らかになっているとは言えない。
 願わくば全国各地の若い世代に、本種の生活史について今一度、丁寧な調査をして欲しいと思う。


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会誌No.73発行される!  [連絡 / General Information]

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会誌No.73発行されました! 

 諸般の事情で昨年末大晦日に間に合わせて発行された最新号・No.73の紹介が少々遅れてしまいました! 今号も注目記事が目白押し! ぜひご一読下さい。

Kuriyama, S., Masui, A. and W. John Tennent, "A new subspecies of Eulaceura osteria (Westwood, 1850) from Langkawi Island, Weat Malaysia (Lepidoptera, Nymphalidae)"

日本人愛好家も多く採集・撮影に訪れるマレーシア・ランカウィ島から、新たにオステリアコムラサキの新亜種が記載された。オスは近隣のマレー半島の亜種kumanaと区別ができないが、メスの地色が際立って赤褐色を呈し、前翅に白紋が発達する。

Eulaceura.jpg
▲新亜種yukiyai(上・中の2個体)

Vu Van Lien, "Early stages of some Vietnamese butterflies"

続いてはベトナム国立自然博物館のVu Van Lien氏による、北ベトナム・タムダオで観察された10種の幼生期について。これまでアジア地域での幼生期解明は永らく日本人研究者・愛好家がリードしてきたが、徐々に各国でも自国のファウナに目を向けて観察が進んでいることは喜ばしい。当会がこうした人々のプラットフォームになれば素晴らしいことだと感じる。

Vietnam early stages.jpg
▲スラテリマネシアゲハの幼生期

Michael F. Braby, "The Princess Flash, Deudorix smilis Hewitson, 1863 (Lepidoptera: Lycaenidae), in northern Australia"

最後にオーストラリアのスミリスヒイロシジミの生態についての論文を紹介したい。本種はインドからスンダランド、オーストラリアまで広く分布する種であるが、オーストラリアでは稀種である。野外で本種の生態を詳細に調査したBraby氏は、個体密度が低い本種は成虫になると山頂部や樹冠部に集まって出会いの機会を高めていると推察した。それにしても本種の幼生期はすでに紹介した
イワカワシジミに酷似しており、近縁関係にあることが良く分かる。

Deudorix smilis.jpg
▲貴重な生態写真が惜しみなく掲載されている

 というわけで、今号も見逃せない内容であることがお分かりいただけたと思います。目次は以下の画像をご覧ください。(クリックで拡大)

Index No.73.jpg
▲目次(クリックして拡大して下さい)

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